水俣病と原発事故対応は何故類似しているか？2/6 - 我楽多電気職人

2015/04/04 (Sat) 13:52:32
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以下は私が尊敬する作家広瀬隆氏の手法を真似て水俣病の背景を調べた資料である。

【チッソ】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%BD

傘下企業というかチッソが母体になった企業
旭化成、積水化学工業、積水ハウス、信越化学工業、センコー、日本ガスなど
オッサンには懐かしいＮＨＫ特集電子立国日本の自叙伝にも紹介されているが
チッソは電子部品の素材も早くから製造している。
シリコンウェハーの元になっているシリコンのインゴッド製造を1958年から始めている。

チッソの創業者　後の日窒コンツェルンの総帥
野口遵（のぐち　したがう）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E9%81%B5

明治初期の東大工科系で稀な電気系の技術者　初期の卒業生は３～４人しかいなかった。
富国強兵を国策にしていた明治政府において電力系のトップにいたと思われる。
近代工業化にあいまったエネルギーの電化において、電気と化学→電気化学工業の先駆者
それと当時最先端技術を持っていた欧米系の企業から特許を取得し製品を造るビジネスモデルも確立した。
また朝鮮進出後は政商でもあったし、電気化学工業という特色から軍の薬品・火薬を扱う軍産複合体の側面が大きい。

水俣病と原発事故対応は何故類似しているか？3/6 - 我楽多電気職人

2015/04/04 (Sat) 13:54:11
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【日窒コンツェルン（野口財閥）】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%AA%92%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%B3
＜関連企業＞
１．1937年当時
日本窒素肥料（現チッソ・JNC）
朝鮮窒素肥料
長津江水電
朝鮮石炭工業
日窒鉱業（現ニッチツ）
日本窒素火薬
朝鮮窒素火薬
新興鉄道
日窒火薬販売
旭ベンベルグ絹糸（現旭化成）
朝鮮送電
日本マグネシウム金属
雄基電気
朝鮮ビルディング
日窒宝石
富田商会
草津硫黄鉱業
朝鮮石油
日本水電
東洋工業
東洋水銀鉱業
瑞豊鉄道
日窒證券

２．現在
チッソ
JNC
JNC石油化学
ジェイカムアグリ
積水化学工業
積水樹脂
積水化成品工業
積水工機製作所 - 現アーク系
湘南積水工業
徳山積水工業
積水ハウス
旭化成
旭有機材工業
センコー
ニッチツ
信越化学工業
信越ポリマー
信越石英
信越半導体
日本ガス - 南国殖産翼下
宮崎ガス
九州電力 - 日本水電九州部門などが母体
九電工

水俣病と原発事故対応は何故類似しているか？4/6 - 我楽多電気職人

2015/04/04 (Sat) 13:55:34
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【水俣病問題における重要人物】
江頭豊
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E9%A0%AD%E8%B1%8A
皇太子徳仁親王妃の雅子様の祖父であるが、家系、出自＆経歴をみればチッソが軍産複合体の意味がわかる。
チッソの主要銀行であった興業銀行出身者としてチッソに送り込まれた番頭的な人物であったのだろう。

江頭氏の対応で水俣病問題が大きく拗れたともいえるし、何かあったときの表看板役・悪役引き受けだったか？
悪評として以下のような事が上げられている。
★例１：水俣病被害者に対し「死んだ魚を食べる乞食がカネせびりに来たな」
　　　「腐った魚を食べるから汚い病気にかかる。伝染るから近づくな」
　　　(株主総会で一株株主の患者達に）と恫喝した
★例２：暴力団を雇って患者や新聞記者を襲わせた。
　　　アメリカ人カメラマン、ユージン・スミス氏が脊椎を損傷。片目を失明した。

実際どうであったのか？
★例１に関して
水俣病に関する有機水銀説を巡る学者の論争や文言から江頭氏の発言が出てきた。
1959年（昭和34年）7月21日から熊本大学細川教授は猫の食事に酢酸向上排水を
一日20グラムをかけて食べさせる実験を始めた。10月7日に猫に水俣病が発病した。
東京工業大学清浦教授と東邦大学戸木田教授は熊大の有機水銀説に猛烈な反論を開始する。
1959年（昭和34年）11月11日に東邦大学戸木田教授は通産省に論文を提出した。
その論文の冒頭に
「発病した子供たちは市場にもっていは売れないような腐敗しかかった魚類を食べさせたから発病したと
漁夫の中には自ら著者（戸木田教授）に対して証言した患者もあった」
と述べた。
これに基づいてチッソ水俣支社･東平総務部長がスウェーデンのジャーナ リストに
「端的にいうなら彼らは海に浮かんだ死んだ魚を食べたんですよ。
　…まるで動物ででもあるかのようにね。
58年以後の病気の原因が、死んだ 魚を食ったためなのか、水銀のためか解らんのですよ」と答えた。
（水俣病の原因がチッソにあると政府が正式見解を発表したのが1968年（昭和43年）9月）
1964年(昭和39年)10月、江頭、生え抜きの吉岡喜一に代わり社長に就任(56歳)
1971年（昭和46年）7月、江頭豊はチッソ社長を退任し、会長に就任。

★例２に関して
1972年（昭和47年）1月7日、千葉県市原市にあるチッソ石油化学五井工場に川本輝夫チッソ水俣病患者連盟の委員長は
支援者10人とともに出向いた。約束の午前11時に行くが、門を開けてくれない。
応対した会社役員は「来るのは5人以内だと聞いていたのに話が違う」と鉄柵越しに言い引き上げてしまった。
2時間近く待たされたため、守衛室に入れてもらった。まもなく3時という時刻だった。
200人近くの従業員が守衛室を現れ取り囲んだ。責任者の号令のもと、あっという間に川本らに襲い掛かり、構内から排除した。
やくざではなく、従業員です。　ヤクザも問題だが従業員であれば更に問題である。
敷地内に入っていたんで、チッソの従業員と小競り合いになったからだ
との反論もあるが、約束事のチョットした差異で待たされ守衛室にいた11人を200名が取り囲み暴行では言い訳しようがない。
従業員といえば全てチッソの従業員かもハッキリしない。
下請け孫請けひ孫請け６次・７次請けで差配しているのはヤクザなんてのはザラだ。

その場にいた写真家のユージン・スミスや同行記者たちも殴る蹴るの暴行を受けた。
同行していた妻のアイリーンによると、ユージンは口の中を切り、体のあちこちにあざができていた。
頭を打ったせいで、激しい頭痛と視力低下の後遺症が残った。←これ等を脊髄損傷と片目の失明なる表記になったのか？
症状が不鮮明であるが、どちらにせよ写真家ユージン氏が負傷し後遺症に悩まされる身体になったのは間違いない。

上記に関しては江頭氏の孫娘が皇太子徳仁親王妃の雅子様で
雅子様の非難のネタでチッソ問題が出てくることから
皇族擁護のＨＰを色々と参照させていただいた
非難するだけではなく、非難している項目が本当だろうか？を考えるためである。
参照例：列外派星くず日記
http://retsugaiha.blog.fc2.com/blog-entry-261.html

水俣病と原発事故対応は何故類似しているか？5/6 - 我楽多電気職人

2015/04/04 (Sat) 13:56:55
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【第二水俣病と昭和電工】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85
熊本の水俣病と同じように新潟でも水俣病がある
昭和電工の工場廃液が原因の第二水俣病である

この昭和電工を辿るとチッソ野口氏と同じように近代日本の電気化学工業の三羽烏である森矗昶（もりてるのぶ）に行き当たる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E7%9F%97%E6%98%B6
森矗昶氏は企業家＆政治家である。
森家の家系を見ると目眩がする。
チッソの江頭氏の孫娘が皇太子徳仁親王妃の雅子様になったように
昭和電工の森氏の玄孫が美智子皇后だ。

水俣病と原発事故対応は何故類似しているか？6/6 - 我楽多電気職人

2015/04/04 (Sat) 14:03:38
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【他の気になる人物・企業】
＜人物＞
原発事故問題で沢山の提言をしている武田邦彦氏（中部大学教授）がいます。
武田先生はもともと
・旭化成工業ウラン濃縮研究所長
・内閣府原子力安全委員会
と推進側だった。
たが事故発生当時の政府や御用学者の発表・発言があまりにも酷いので自ら推進側だったが
反原発と断言できないと思われるが、色々と問題点を上げ発言している。
推進側も考えているんだぞ！との言い訳要員かもしれない。

個人的には旭化成工業ウラン濃縮研究所ってのが引っ掛かる。
旭化成は戦前から、軍産複合体でもあった日窒コンツェルン（野口財閥）の傘下企業だ。
日窒コンツェルン（野口財閥）とはチッソが母体となって構成された財閥。
チッソ→水俣病問題
水俣病問題と原発事故問題ってのは対応・構図が非常に似ている。

＜企業＞
チッソの傘下企業に九州電力 - 日本水電九州部門などが母体がある。
川内原子力発電所は再稼動を目指し、大飯原発が停止した後の一番乗りか？
川内原発は建設認可の地層調査資料のすり替えをもして建設したインチキ満載の原発施設である。

このように一つの事象は単独で存在しているわけではない。
また被害を出した企業は被害を受けた一般庶民に対して何故誠意のある対応をしないのか？
人・物・金・歴史
私が何度も出している

「経済強者」の系譜が垣間見える。

幕末～明治維新から始まる特権階級との意識が大きく影響している
戦後ＧＨＱが出した財閥解体令は有名無実であり財閥のコアは維持されたが私の結論だ。
日本は今も昔も平和でもなければ民主国家でもない。
敗戦後は日米共同委員会を頂点とした敗戦占領国家のままだし
経済強者なる特権階級が一般人には棄民政策を採ったままである。

ど素人の稚拙な調査であるが、水俣病の背景と福島原発事故の類似性を解釈する資料としたつもりである。
福島原発事故の加害企業である東電の人・物・金・歴史背景は有象無象の出版物がでているが
機会があれば個人的な解釈で纏めるつもりである。
並列して、戦前までの豪農＋農産物流通の既得権益者、戦後の農地解放等々
全農・共済・農林中金も調査継続中だ。