こんな深夜に テキスト版2

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モニタリングポスト異常値は再臨界が原因か?1/5 - 我楽多電気職人

2015/04/15 (Wed) 23:55:54
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今年に入って福島県でのセシウム降下量などが増えたことが話題になった。
1月や2月を比較し降下量が2倍になったとか。
新年度を迎えた4月6日に私の地元である南相馬市のモニタリングポストの値が急上昇し
測定地点によっては55μSv/hと通常時の1000倍にもなるデータが確認された。
http://ma-04x.net/image_png/_png_log/0fukushima/201504/06/graph_mext_7212.png
南相馬市鹿島区では通常0.05μSv/h程度であるから騒ぎが大きくなった。
また4月7日にも南相馬市役所近くのよつば公園で10μSv/h近くが記録されている
http://ma-04x.net/image_png/_png_log/0fukushima/201504/07/graph_mext_7212.png
この異常値に対して4月8日に福島県担当部署から報道があり
異常値が出たモニタリングポストは新年度にあわせ新しく設置したモノで
機器の故障ではなく、ソフト・ハードの設定ミスだったか?
または、電気的な影響で通信にエラーが発生したためである。
と、なにやら釈然としない曖昧模糊とした発表があった。
注)原子力規制委員会のモニタリングポストからのデータを纏めたリアルタイムの表は以下になる。
http://ma-04x.net/all.html

福島第一原発事故は未だに収束はしておらず
この事故の影響を軽んじている政府や役人の発表は信頼されていない。
だから異常値が出ると一般人の間でも影響を調べ検証しようと
福島原発事故関連の議論が盛んにネット上で飛び交うことになる。

モニタリングポスト異常値は再臨界が原因か?2/5 - 我楽多電気職人

2015/04/15 (Wed) 23:57:03
*.eaccess.ne.jp

今回のモニタリングポストが計測した放射線量に関しての議論
1)楽観論
  単なるモニタリングポストの設定ミスというか設定誤差で発生した軽度のエラーである。
  調整が終われば問題ない。
  (福島県や政府の発表そのまま)
2)悲観論
  福島第一原発の1号機2号機3号機はメルトダウン&メルトスルーした
  メルトスルーした溶融核燃料が格納容器下のコンクリートを突き抜け
  高熱を発したまま周囲を溶かして地下に沈降している状況。
  溶融核燃料→以下「デブリ」は地下に沈降しつつ再臨界している。
  デブリが沈降したまま何度も再臨界が発生して
  地下水に接触して、原子炉の下で水蒸気爆発している。
  爆発した水蒸気が地下から福島第一原発施設の建物周辺から噴出している。
  水蒸気爆発の証拠として異常値が出る前の4月5日の東電の福一監視モニターの
  映像記録を上げている方々も居る。
 
①2015.04.05_18.00-21.00.Unit1side
  https://www.youtube.com/watch?v=pzmbs2aNAu4
②2015.04.05_21.12-00.00.Unit1side
  https://www.youtube.com/watch?v=A0KQnL9i718#t=17
③2015.04.06_03.00-06.00.Unit1side
  https://www.youtube.com/watch?v=u2-sjo34-OM

さて私は勿論、楽観などしていない。
特に福島第一原発3号機の爆発は水素爆発などとは更々思っていない。
3号機はMOX燃料なのだ。
黒鉛が上がり3号機の建屋上部が吹き飛んだ。個人的には核爆発だと判断している。
しかも爆発後に出てきた映像は建屋上部の鉄骨が飴細工のように曲がっていたのだ。
これが水素爆発であるとかチャンチャラおかしい。
④1号機水素爆発 vs3号機爆発 vs 小型核爆発の比較/福島原発事故の真実とは?
  https://www.youtube.com/watch?v=eLr5_UxhoTA
悲観している側であるのだが、今回の件でスグに決め付けるのは個人的なスタンスに反する
そこで、楽観論・悲観論の検証をする。

モニタリングポスト異常値は再臨界が原因か?3/5 - 我楽多電気職人

2015/04/15 (Wed) 23:58:06
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<1>楽観論の検証
福島県から発表があった4月8日より前の4月6日にモニタリングポストと手持ちの計測器を比較した方がいます。
南相馬市の大山市議です。
命最優先 大山弘一のブログ
「南相馬市の異常空間線量上昇」中間報告:続々、上昇・・・・連鎖?
http://mak55.exblog.jp/21688381/
異常値が出たモニタリングポスト地点に直接出向いて比較した記録動画もあります。
(若干数値が見難い)
大山氏の記録と説明から4月6日時点でモニタリングポストが故障してた?とは思えない。
またソフトやハードの設定ミス・調整ミスとの主張が苦しい言い訳だったのか
途中から電気的な影響で通信エラーが発生したなどという報道に切り替わった。
エラーならデータだけ化けるなどということは殆ど無い。
通信そのものがエラーとなる。
各々のパラメーター、測定数値だけ化けるなどとは笑止千万である。

<2>悲観論の検証1

1)南相馬市とはじめとする福島県内のモニタリングポスト値の急上昇
2)全国の放射線量上昇
3)蒸気噴出と思われる映像
今回の問題は福島第一原発周辺の自治体に設置されたモニタリングポストだけじゃなく
全国各地(九州鹿児島・静岡浜松・北海道等)で平時より放射線量が上昇していることである。
この原因は→福島第一原発からの放射性物質の拡散ではないのか?
そこで、福島第一原発施設の監視モニター画像を見ると水蒸気噴出と思える画像である。
水蒸気噴出=地下デブリの再臨界
→ 放射性物質の大量放出 ・・・福島第一原発地下での大規模爆発の恐れ??
原発事故発生からの経過を考察した場合、最悪事態が発生すると騒がれているのだ。

1)に関してだが<1>の楽観論の否定となった南相馬市の大山市議の検証から
  放射線量が急上昇したのは間違いないと思われる。
  まず前提として前々から南相馬市では風向きで突然放射線量が2~3倍に跳ね上がることがあった。
  福島第一原発方向からの風向きで発生することが多く見られた。
  また、山側からの風向きでも放射線量が跳ね上がることもある。

2)全国各地の放射線量が平常時の2~3倍の値を示す画像がネットに有象無象に上がっている。
  また上記で南相馬市の放射線量を示したグラフを掲載している
  http://ma-04x.net/ で確認できる。
  これも各地で放射線量が上昇しているのは確実だろう。

3)水蒸気噴出
 コノ項目は画像をみれば水蒸気が確認できるが地下からの噴出とまでは確認できない。
 水蒸気噴出=地下デブリの再臨界となるのか?
 「水蒸気噴出=地下デブリの再臨界」の証拠はあるのだろうか?

 再臨界であるなら原子炉内で生成されるヨウ素131の検出はあるのだろうか??
 再臨界を示す決定的な証拠でもある中性子線の検出は???
 色々と調べてみたが中性子検出を裏付けるデータは出てこない。
 私が持っているガイガーカウンターは中性子線の測定はできないβ線・γ線・X線の測定だけである。

モニタリングポスト異常値は再臨界が原因か?4/5 - 我楽多電気職人

2015/04/15 (Wed) 23:59:13
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<3>悲観論の検証2
 映像で確認できる水蒸気が再臨界の証拠だと思われているが・・・
 福島の浜通りが地元である私には別原因も想定できる。
 *別想定1
 福島第一原発周辺の環境は、山側の風が海側の大気に当たると靄や霧が発生するのだ。
 しかも今の季節が多い。
 また10年位前の冷夏があったときはいわき市~南相馬市の海岸側はひっきりなしに霧が発生していて
 コメ等の農作物の不作になっている。
 
 *別想定2
 更にであるが、東電は地下水侵入を防ぐために2014年6月2日から氷壁工事を施工している。
 
 「空前絶後の「地中の氷壁」、福島第一原発への地下水浸入は抑えられるか」2014年6月5日
http://www.nikkeibp.co.jp/article/matome/20140604/400928/?rt=nocnt
 1号機~4号機をぐるりと取り囲む氷壁を造っているのだが2015年4月15日現在当初の目的をはたして
 氷壁工事が完成したとの報告は無い。
 この氷壁を構成する冷凍機とは外部工事用のコンプレッサーであるが電源として一般家庭の1万3千世帯分の
 電気エネルギーが必要になってくる。
 一般家庭の電気契約は30~50A契約であり、間で40Ax100Vとおけば
 40x100x13000=5万2000Kw
 エアコンにある最大消費電力と冷房能力の違いをカタログ等で確認してください
 空調機に使われるコンプレッサーには消費電力(必要な電力)とCOP仕事率というものがある。
 例)最大消費電力800W で冷房能力3.5kW →COP仕事率は4.375
 これはコンプレッサー≒熱交換器が800Wの電力を使って3.5kWの熱を移動しているということである。
 福島第一原発の1~4号機を取り囲む氷壁を造る為のコンプレッサーのCOP値が4程度と置けば
 5.2万x4=20.8万kWの熱の移動が発生していることになる。
 総熱量20万kWとは出力10万kWk級の小型火力発電所並のエネルギー量である。
 氷壁を構成しようとしている周辺には常に出力10万kWの火力発電所のような熱移動があると考察するべきである。

 だから監視モニターの映像に現れている水蒸気=再臨界との結論にはならない。
 これは現状の水蒸気が再臨界の証拠と確定していないだけで、私個人は再臨界はありえると考えている。
 しかし、 再度、当時の温度・湿度・風向き・風速等を検証する必要がある。

 *別想定3
 水蒸気が再臨界との確定証拠でないなら、何故急激な放射線量上昇が記録されたのだ??
======================================================
参考資料
炉心溶融 - 再臨界 より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%89%E5%BF%83%E6%BA%B6%E8%9E%8D
燃料集合体に装荷された核燃料は制御棒によって反応を制御された状態にあるが、炉心溶融により
融け落ちた燃料はその制御を失う。
炉心溶融が発生した時点では核分裂が停止していても、融け落ちた燃料の形状、配置、水の存在
(反射材・減速材となるため反応を増長する)によっては、再び臨界に達しうる。
臨界状態になるとさらに大量の熱・放射線が放出され事態がより悪化してしまうため、中性子吸収材
(ホウ素など)などの投入によって再臨界の防止を図る。
=======================================================
上記の資料のようにデブリの形状・位置と水の状態によって再臨界が発生するが今回の事例は違うのではないか?
氷壁で地下水侵入防止を図ろうとして水の設定条件に悪影響を及ぼし再臨界を促した悪影響も懸念されるが
溶融核燃料:デブリ自体の崩壊熱と氷壁を造ろうとした為に温度差拡大で再臨界とまではいかないが
多量の水蒸気噴出が発生し地下や原子炉建屋にある放射性物質を撒き散らしている可能性もあるのではないのか?
コレによって発生した放射能プルームが春の悪天候により全国に広がっていったのではないのか?

モニタリングポスト異常値は再臨界が原因か?5/5 - 我楽多電気職人

2015/04/16 (Thu) 00:00:20
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今回のモニタリングポストで記録された放射線量の急上昇における私個人のまとめであるが
1)モニタリングポストに記録された放射線量の急上昇は事実で故障ではない。
2)大規模な再臨界ではない。
3)水蒸気は福一周辺の環境の特徴や氷壁によるものである。
4)再臨界は何度もあったデータもあるし現状も否定はしないが今回は大規模な破滅的な再臨界の前兆ではない。

1)~4)の結論になったのは以下の内容も加味される。
この件で4月7日に南相馬市小高区の工場に行ってる親族に確認した。
お昼休みの時間に直接連絡した。
原町区と小高区の境近くで国道6号線より海側にある工場にいる。
現在:4月7日正午で放射線量は変らない0.2μSv/h前後
2011年3月11・12日と24時間に渡り20μSv/h以上記録した事はあるが
最近で10倍とか100倍は記憶に無いし1000倍になったことはない。
4月13日にまた連絡して再度確認した。
親族が所有しているガイガーカウンターで異常値は記録されていない。
この確認で破滅的な事象に繋がる再臨界が先週発生したとは判断できない。
モニタリングポストで記録された異常値はマイクロホットスポットか?
放射能プルームによる放射性物質降下で発生した局地的なものか?
でも、それだと全国で観測された放射線量が平常時の2~3倍が説明できない。
破滅的な再臨界ではないが何かしらの原因で放射性物質が福島第一原発から拡散されたと思われる。

今回のような事象になった原因で私が考える最有力候補は
デブリ崩壊熱と氷壁との温度差で発生した水蒸気+それまで存在し蓄積された放射性物質の拡散である。

2014年に確認された2013年度産の汚染米
南相馬市原町区の太田地区で生産されたコメの汚染源は3号機の汚染物質が拡散されたと予想されたが
県・政府・東電の報告では原因は分らないとあった。
この事例に氷壁で発生した水蒸気が加味され、福島第一周辺にはマイクロホットスポットが
全国には先週からの気象条件で放射能プルームが広がっていった。
このような結論になる。

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