こんな深夜に テキスト版2

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がん登録法と南相馬市脳卒中センター 1/3 - 我楽多電気職人

2015/04/18 (Sat) 00:39:46
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私の地元南相馬市に関して非常に気になる記事が出ていた。
福島民報 2015年4月17日(金)
脳卒中センター着工 南相馬市立総合病院 来年秋の開所目指す
https://www.minpo.jp/news/detail/2015041722221
<転載開始>
南相馬市が市立総合病院の敷地内に建設する「脳卒中センター」が着工し、
16日、現地で安全祈願祭が開かれた。早ければ来年秋の開所を目指す。
相双地域の脳卒中の予防、治療とともに新たな医療拠点として大きな役割を担う。
建物は耐震構造の鉄骨造り6階建てで延べ床面積は約9150平方メートル、
屋上にはドクターヘリが発着できるヘリポートを備える。
病床数は百床で、脳神経外科病棟とリハビリテーション室がそれぞれ50床。
磁気共鳴画像装置(MRI)とコンピューター断層撮影装置(CT)を本院とは別に導入する。
5人の専門医が常駐する予定という。総事業費は約58億円で県地域医療復興事業補助金などを活用する。
祈願祭には約50人が参加した。神事を行い、桜井勝延市長らがくわ入れし、玉串をささげた。
同市の脳卒中による死亡率は全国平均の約1・6倍と高く、発症率も震災後、1・5倍程度に上昇しているという。
センター長に就任する予定の及川友好副院長は
「脳卒中の予防を進めることも大きな役割。医療の復興を地域の復興につなげたい」と語った。
( 2015/04/17 09:53 カテゴリー:主要 )
<転載終了>

南相馬市立総合病院の及川副院長は同地域で高血圧による脳卒中が35~64歳の壮年層で3.4倍増加している
と、2年前の国会で証言している。
衆議院
第183回国会 東日本大震災復興特別委員会 第7号(平成25年5月8日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/024218320130508007.htm
脳卒中センターが出来た事は地域住民にとっては喜ばしい事であり
将来は脳卒中だけじゃない福島の浜通り北側地域の中核医療施設になるのである。
だが単純にこの時の証言や説明で脳卒中センターが出来たと考えてはいけない。

がん登録法と南相馬市脳卒中センター 2/3 - 我楽多電気職人

2015/04/18 (Sat) 00:44:29
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これは震災被災地域の復興事業だけじゃない、がん登録法等々に関係してくる項目だ。
2年前の及川副院長の国会証言はセレモニーであったと断言できる。
いわゆる震災地域を隠れ蓑&ダシにして国が推し進める様々な施策の一部である。
【厚生労働省】
がん登録の法制化について
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=148306&name=2r985200000352di.pdf
平成25年(2013)10月15日~12月8日の55日間の臨時国会で成立
メディアで騒がれたのは特定秘密保護法だけだった。
与党の圧倒的多数の中、ろくに審議されずにドサクサに紛れて成立した法案だ。
・国家戦略特区法
・がん登録法
・農地バンク法
・特定秘密保護法

これを予算絡みで国から追っていく
【復興庁】 
福島復興再生特別措置法案の概要
http://www.reconstruction.go.jp/topics/120210_hukushimatokusohouangaiyou_3.pdf
【平成23年度2次・3次補正予算等】
福島県原子力災害等復興基金の創設(3,840億円程度)
○国際的な医療センター・開発拠点等の整備及び地域医療の再生(文科・厚労・経産省)690億円

690億円という国民からの税金になる。

で、福島県では復興庁からの予算から

【福島県庁】
福島県浜通り地方医療復興計画 福島県 平成24年2月
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/38211.pdf
*9/26ページから
ア 脳卒中に係る医療提供体制の整備
詳細については、「(2) 救急医療提供体制の再構築」で後述します。
(2) 救急医療提供体制の再構築
【具体的な取組み】
・総事業費 5,680 百万円
(基金負担分3,074 百万円、事業者負担分2,606 百万円)
*10/26ページから
② 地域の中核となる二次救急医療機関の機能強化
・事業費 5,596 百万円
(基金負担分2,990 百万円、事業者負担分2,606 百万円)
地域の中核である公立相馬総合病院と南相馬市立総合病院の機能強化
を図るための設備整備等を支援します。
イ 南相馬市立総合病院における脳卒中センターの整備
震災前からの課題であった脳卒中への対応を強化し、救急医療提供
体制の強化を図るため、南相馬市立総合病院における脳卒中センター
の整備を支援します。

【南相馬市】
南相馬市立総合病院脳卒中センター建設基本計画(案)要約版
平成 25年 4 月南相馬市立総合病院
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/8,12061,c,html/12061/03nousottyu.pdf
ちょうど2年前の5月に及川副院長が国会に呼ばれて脳卒中が増えたと答弁してた時期に合致する。
あの国会答弁は脳卒中センター建設にGO出すためのセレモニーだったと断言できる。

脳卒中センターの入札
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/7,19381,c,html/19381/20150310-093652.pdf
南相馬市立総合病院脳卒中センター建設工事
佐藤工業・庄司建設工業  特定建設工事共同企業体

福島市に本社のある佐藤工業が請負の主幹事企業かねぇ?
http://www.sato-kogyo.co.jp/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%B7%A5%E6%A5%AD_(%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%B8%82)
庄司建設には幼馴染で建築士の同級生がいるから、今度帰省した時詳しく聞けるだろう。

がん登録法と南相馬市脳卒中センター 3/3 - 我楽多電気職人

2015/04/18 (Sat) 00:47:07
*.eaccess.ne.jp

ところで、繰り返しになるが
これは復興庁の予算が元であるように福島だけでの話ではなく
「東北メディカル・メガバンク計画」の一環でもある
東北の震災地域の岩手・宮城・福島 三県の医療の連携を図り
ICTを構築して生体資料≒バイオバンクを構築する事に繋がる。
マイナンバーも関係してくるし、例のがん登録法にガッチリ組み込まれる仕掛けがある。

がん登録法と東北メディカル・メガバンク計画と脳卒中センターの繋がりを俯瞰してみるには
以下の資料を参照
個別表平成25年(2013)12月16日
(自殺対策・共生・医療)
http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/20131213_sesakuichiran_kobetsu.pdf
19地域医療支援センター運営経費
20厚生労働省相双地域等医療・福祉復興支援センター

福島12市町村の将来像に関する有識者検討会資料
南相馬市復興総合計画 平成27年2月1日
http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/syoraizo_2_siryo2_2_minamisoumashi.pdf

<補足>
脳卒中センターが建設される場所は南相馬市立総合病院の隣で国道6号線沿線で海側だ。
国道6号線から見て海側の地域は南相馬市では一番汚染度が低い=放射線量が低いのだ。
私の実家もそれらの地域に含まれているから実感としてわかる。
実家の室内では0.15~0.22μSv/h、室外は0.3~0.4μSv/h
側溝や水路・タイルの上では0.5~0.7μSv/h
海が近いため防砂・防風林がそこかしこにあったので、木々の直下では0.6~0.8μSv/h
特別に除染を行っている幼稚園や小学校等の教育施設以外では一番汚染度が低い場所である。
また、汚染度が一番低い場所でもあるので復興住宅等も建設され
ここ1年の土地整備で防砂・防風林が殆ど伐採され放射線量が低下している場所でもある。
しかし
国道6号線は平成26年9月15日に全面的復帰開通している。
原発事故を起こした福島第一原発の近傍を通っている国道で事故現場への作業車や物流確保で
被災地域の復興を加速したいとの意味合いだろうが事故現場周辺の放射線量が下がっているわけではない。
特に作業車両は汚染土壌や塵などを付着したまま走ってくる交通量が多い幹線道路だ。
南相馬市立総合病院も私の実家と遜色がなかった。
で、現状は?
南相馬市市立総合病院の放射線量
http://www.minamisoma.tv/channel/detail.php?ci=23&gi=&rp=114&pn=-1
◇観測日時 4月17日 09時00分
◇地上1m 0.166μSv/h

まぁ0.18~0.24μSv/h 高くても0.3μSv/h位なので極端にインチキ臭いデータではないが
若干低めに出ているネェ
注)私が持っているSOEKS-1Mでの測定データとの比較である。
原発事故現場の工事が進めば進むほど、復興が進めば進むほどヘタすりゃ放射線量は悪化する。
交通の利便性と放射線量のバランスかなぁ??
こんな汚染地域に医療機関を新規に建設するな!との意見もあるようだが
前にこの掲示板にも掲載したが皇居が見える東京駅丸の内前0.21μSv/hと差異が見られない。
関東広域と比較して同じような放射線量だから始末が悪い。

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